高木翼氏 新論文

『形式論理探求 第1巻 古典論理のタブロー』の著者、高木翼氏の単著論文がInternational Journal of Theoretical Physics誌に掲載されました。

本論文は3値量子論理が様相論理へ変換可能であることを論じており、その際に本論文で初めて定式化されたオブザーバブル依存論理(observable-dependent logic)を用いています。この論理は、よく知られるバーコフとフォン・ノイマンによる量子論理と異なり、量子力学におけるオブザーバブルの概念を記述できるという特徴があります。

やまなみ書房の見解では、本論文は量子論理を物理学に生かす際に決定的に欠けていたオブザーバブルの概念を論理に取り込んだという点で極めて画期的であり、物理学と論理学の関係にブレークスルーを起こしたと考えます。

オープンアクセスとなっており、どなたでもご覧になれますので、是非ご一読ください。